9月入学は是か非か
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新型コロナウイルスの感染が未だに収束せず、
緊急事態宣言が延長になりました。
それと並行して、学校の
9月入学という議題が挙がってきています。
では、この9月入学が果たしていいのかどうか、
考えてみたいと思います。
ちなみに日本以外の世界各国は、
ほとんどが秋入学です。
グローバル化社会ということで、
かつて日本も、東京大学が
秋入学を導入しようとしたことがあります。
その時は諸事情で導入には至りませんでしたが、
私は秋入学は大賛成でした。
というのも、秋入学には
主に2つのメリットがあります。
まず1つは国際社会で、他国と
足並みを揃えるということがあります。
もう1つのメリットは、
入学試験の円滑化です。
現行の春入学の場合、
入学試験が冬に実施されます。
日本は南北に長いため、北国は
センター試験の時に雪で苦労する地域が多いです。
今年は新型コロナウイルスの流行に隠れる格好ですが、
毎年冬はインフルエンザが流行り、
会場で受験できないという人もたくさんいます。
しかし、これが秋入学になれば、
夏に試験が実施されます。
多少暑いかもしれませんが、
ある程度冷房の効いたところであれば
全く問題ありません。
雪による足止めやインフルエンザの流行から免れ、
入学試験がスムーズに行えます。
受験生にとっても、試験を行なう学校側にとっても
メリットが大きいと言えます。
この2つの理由から、私は
秋入学は妥当だと考えています。
ですから、東京大学が秋入学の導入に失敗したのは、
私には残念なできごとでした。
では、しかし、今回のコロナ問題に伴う、
秋入学導入はどうかと言うと、私は反対です。
なぜかと言うと、今回の9月入学は、
ある意味論理のすり替えだからです。
今、政府や地方自治体がやるべきことは
何なのかを考える必要があります。
子どもたちは、3月からずっと
学校に行けない状態が続いています。
そこで、本来やるべきことは、
オンライン授業の導入です。
私は10年以上前から
オンラインでの打ち合わせをしています。
最近は、ZOOMのような
便利なシステムが登場したおかげで、
オンラインのセミナーもやりやすくなりました。
ところが、今回オンライン授業を導入した学校は
なんと、たったの5%です。
オンライン授業を導入するためには、
学校側だけでなく、各家庭にもパソコンや
インターネット環境を整備する必要があります。
子どもが1人の家庭であれば、
パソコンも1台あれば済みますが、3人兄弟などの場合は、
3台パソコンが要ることになります。
しかし、経済的事情でパソコンがない
家庭もたくさんあります。
そういった家庭でも、オンライン授業が
受けられるようにするためには、
莫大なコストと労力がかかります。
オンライン授業の導入は難しいが、
このままコロナが収束しなければ
子どもたちの自宅待機する期間が延びてしまう、、、。
そこで、突然9月入学の話が出てきたのです。
これは9月入学に切り替えるというよりは
単に9月から授業をスタートしようというだけの話です。
今は授業を受けられてないから、
9月からヨーイドン!で授業をやりましょう
ということです。
オンライン授業の導入ができない言い訳を、
9月入学の是非とすり替えて、
今こそ秋入学を導入すべきといった議論に
持っていっているのです。
しかし、本来は今すぐ子どもたちが
勉強できる環境を整えるべきです。
子どもの成長は早いです。
大人と違って、日々成長しています。
半年間も何もしないで放っておくというのは、
子どもの成長に大きく影響します。
それなのに、子どもたちの環境を整えられない理由を、
日本だけが4月入学だから9月入学に
切り替えるべきといった
議論にすり替えているのです。
ですから、私は今回のコロナ騒動による
秋入学の導入には反対です。
仮に秋入学を導入するにせよ、
国は子どもたちが勉強と運動ができる
環境を早急に整えるべきです。
よろしければ動画もご覧になって下さい。
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