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ストレスで生活習慣病になる!?

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ストレスで生活習慣病になる!?

YouTubeの動画も始めました。

動画で観たい方はこちらをご覧ください。
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https://youtu.be/_07MWtxQfZU

 

今から20年以上前になりますが、

私は心臓の専門病院でレジデントをしていました。

 

レジデントというのは、研修医と似た表現です。

心臓の専門技術や知識が未だ習熟していない、

言わばドクターの見習いです。

 

その当時、ICU(集中治療室)

担当という役割がありました。

ICUと言うと聞こえはいいのですが

何をさせられたかと言うと、

治療の後処理です。

 

この後処理の内容について、

少し説明したいと思います。

 

心臓カテーテル治療の時は、

シースという短い管(くだ)を

血管の中に挿入します。

 

 

当時は太い管しかなかったので、

患者さんの脚の付け根の血管のところに、

このシースを挿入していました。

 

シースの大きさがいくつかあり

当時使っていたものは11フレンチ、

ミリで言うと4ミリ近い太さになります。

 

どのぐらいの太さかイメージ湧きにくいと思いますが、

例えるなら、割と太めのストローです。

これが動脈に刺さっているイメージです。

この管が患者さんの脚の付け根の血管に入っていて、

治療が終わってしばらくすると、これを抜きます。

 

それをシース抜去と言いますが、

私は当時下っ端だったので

これをやらされていたのです。

 

シースを抜いた後、どのように穴をふさぐかと言うと、

単純に手でずっと押さえるのです。

 

30分ほどずっと、動脈に開いた穴を圧迫するという、

肉体労働的な作業です。

 

下っ端のドクターは、

こういった作業をしなくてはなりません。

 

30分間ずっと血管を押さえていないといけないのですが、

この間に患者さんが緊張すると

血圧が下がってしまうこともあるので、

私は患者さんに声をかけ会話

するようにしていました。

 

せっかくの機会なので、患者さんが

どういった悩みを持っているのか

いつも聞くようにしていたのです。

 

そうして話を聞いていると

患者さんに共通した悩みというのが

浮かび上がってきます。

 

圧倒的に多かった悩みは、

ストレスと運動不足です。

 

私が専門にしていた心臓カテーテルは、

狭心症や心筋梗塞といった病気が象になります。

 

これらはどういう病気かと言うと、

生活習慣病が進んで動脈硬化が進行し、

心臓の血管が狭くなってしまう病気です。

 

では、ストレスと生活習慣病は

どのように関係しているのでしょうか。

ストレスのきっかけになるものを

ストレッサーと言いますが、ストレスを感じると、

ストレスホルモンが分泌されます。

 

そして、心理的な反応や行動の変化起きます。

 

ストレスによってお酒を飲み過ぎてしまったり、

タバコを吸い過ぎたり、食べ過ぎたりします。

 

こういった行動が、

生活習慣病をもたらす場合もあります。

 

直接ではないのですが、

ストレスは動脈硬化に関係してくるのです。

 

他にも頭痛や喘息など、

ストレスと関係する病気はたくさんあります。

 

私たちの健康にとって、ストレスは大敵です。

 

ストレスを減らす、言い換えれば

脳を健康にすることが、

私たちが健康になる上で欠かせない要素です。

 

それが健康になる第一歩となります。

 

 

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