第一印象は6秒で決まる。
こんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
相手の印象を決める情報として、
視覚情報、聴覚情報、言語情報の順で
信用性の度合いが高いと言われています。
「第1印象に縛られるな!」Nanaブックスより
これは、「メラビアンの法則」と呼ばれ、
アメリカUCLA大学の心理学者、
アルバート・メラビアンが
1971年に提唱した研究に基づくと言われています。
ところが、この「メラビアンの法則」は、
かなり誤解されて伝わっていたようです。
そもそもこの実験は、
第一印象を検証したものではなかったのです。
この実験は、
「人は矛盾した情報が与えられたとき、
聞き手は話し手のどこに注目して受け止めているのか」
を調べたものだったのです。
実験は具体的には、以下のように行われました。
1.笑顔の写真を見てもらいながら… →見た目
2.怒気を含んだ声色がスピーカーから流れてくる。→雰囲気
3.「ありがとう」という単語を流してくる。→言葉の意味
写真と音声を聞きながら行ったこの実験では、
言葉の意味よりも、
視覚や聴覚の影響が大きくなるのは当然だったのです。
例えば、警察での取り調べの場面で、
「嘘をついているか?」という質問に答える相手が、
うつむいて、震えた声で、
「いいえ、嘘はついていません」と言っても、
誰も信じないのと同じです。
このように、メラビアンが提唱したこの研究は、
同じ情報でも、見た目の印象や聞こえてくる感じ方によって、
受け取り方が違ってくるということを
検証したものだったのです。
ですから、第1印象を測るものでも、
言葉の重要性を否定するものでもなかったのです。
ということは、
やはり、言葉が占めるウェイトは大きいものであり、
その効果を最大限発揮するためには、…
視覚情報、つまり、見た目の印象と、
聴覚情報、つまり声の印象、
そして言葉の意味合いが、
すべて一致したときに、
相手に伝えるメッセージは最大限に強力なものになる
ということです。
例えば、セールスマンが、
自分の商品を、自信のなさそうな顔で、
か細い声で説明しても、
相手は買う気にはなりません。
学校や職場で、いじめられやすい人と言うのが存在しますが、
このような人は、いじめられた時に、
どんどん弱気な態度を示してしまうので、
相手は逆に、強気になるという悪循環に陥ってしまうのです。
このように、交渉やコミニュケーションを円滑に行うためには、
言葉だけでなく、視覚や聴覚など、
いわゆる「非言語情報」ををうまく活用することが、
重要なポイントとなるのです。
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