先日、この本の著者、北原先生とお会いする機会がありました。
北原先生は、東大医学部出身で、現在は、八王子にある、北原国際病院の理事長をされています。
そして、日本の医療を輸出産業化すべく、カンボジアに病院を作っています。さらには医学部も作る計画だそうです。
ところで、みなさんは、医療というと、どんなイメージを抱くでしょうか?
病院で注射をしてもらうとか、薬をもらうとか、入院して手術を受ける、、、そんなイメージが多いと思います。
しかし、この本の著者である、北原先生は、
すべての仕事は”医療”である
と説いています。
医療とは、人間にとって一番大切なテーマ、
「いかによく生き、いかによく死ぬか」
を支援するアプローチの全てであると。
ともすると、我々は、医者だけが、命に関わる仕事をしていると勘違いしがちですが、飛行機のパイロットだって、乗客の命を預かりますし、フェリーの船長だってそうです。
レストランで美味しい料理を提供するのも、人を幸せにし、「よりよく生きる」ことにつながります。
ですから、この本の中で、北原先生は、
もし、自分以外の誰かを幸せにしているのだとしたら、その仕事は「医療」だと言える
と言っているのです。
病院で手術や治療をすることだけが医療ではないということが、この本を読めば、よく理解できると思います。
国民皆保険制度についても、誤解をしている人が多いと思います。
誰もが安い料金で医療を受けられ、世界でも例のない素晴らしい制度だと思われていますが、実は様々な問題を孕んでいます。
例えば、 国民皆保険制度の下では、医療の値段は全国均一です。 しかし、これは明らかにおかしいのです。
たとえば、野菜の値段が都会でも地方でも同じだったり、 アパートの家賃が都会でも田舎でも同じだったらおかしいでしょう。 しかも、新築も、ボロアパートも同じだったら、、、 どうしますか?
そういうおかしなことが、医療の世界ではまかり通っています。
今のシステムだと、田舎で無駄なコストをかけずに、質の低い医療を提供するのが、一番儲かることになってしまうのです。
このような状況なので、大病院の勤務医はほとんどボランティアのような感覚で働いています。
しかし、北原先生は、
本当に貢献できるのは、ボランティアではなく、ビジネスだ
と主張しています。 自らの志は、それをビジネスという形にしてこそ、継続し、実現できると。
今、海外へも国が寄付をしたり、個人がボランティアで働いているケースがたくさんあります。
ボランティアは、たしかに喜ばれるし、提供する側もある程度の満足感は得られますが、一旦寄付金が途絶えてしまったら、継続できなくなってしまいます。
そして、継続できなくても、「ボランティアだから」という言い訳が成り立ってしまう。
だから、
ボランティアではなく、継続可能なビジネスにしてこそ実現できるのだと、
北原先生は述べています。
医療の世界は、とても閉鎖的です。
閉鎖された世界で、定年まで、あるいは死ぬまで働いていても、何とかなるかも知れません。
しかし、日本が危機的状況を迎えつつある今こそ、医療従事者はもちろん、一般の人にも本書を読んいただきたいと思います。
世の中の様々な矛盾点が理解できると思います。
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