最近の研究によると、運動はガンからの回復を早めたり、ガンになる危険性を減らす効果があるようです。
さらには、認知症予防にも効果があるようです。
中高年の運動は、ガンのリスクを減らす!
運動の効果の一つに、
インスリン抵抗性の改善
があります。
つまり、血糖を下げるホルモンであるインスリンの効きが良くなり、血糖値が下がるのです。
糖はガン細胞にとっても栄養分となるので、それを減らすことは、ガン細胞の増殖抑制につながると考えられます。
また、
運動により血液の循環が良くなり、免疫機能も回復します。
動物実験では、定期的な運動が肝臓がんの進行を抑制したというデータもあります。
JAMA Oncologyという権威ある雑誌に取り上げられた最近の研究では、運動によって
肺がんの発症が55%、大腸がんが44%減少
したという報告もあります。
ハイレベルの有酸素運動によって、肺がん、大腸がん、前立腺がんの危険性が約3割減少するだけでなく、心臓病による死亡も約3割減少させます。
運動による脳の活性化! 認知症にも有効!
認知症になる危険性が高い高齢者に、食事、運動、脳トレなど包括的なプログラムを施した研究がフィンランドで行われました。 年齢は60歳から77歳。参加者は1260名。
参加者は積極的な介入、つまり、食事、運動、脳トレなどを定期的に指導するグループと、何もしないグループに分けられました。
この研究に参加した人は全て、認知症の危険性が高い人たちでしたが、2年後の判定では、積極的な介入をしたグループは、何もしなかったグループに比べて、
認知機能を評価するテストの点数が25%も高かったのです!
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/03/150311210415.htm
他の研究でも、運動が脳を活性化することが明らかに!
脳細胞は死滅したら、二度と再生しない。脳細胞は年齢とともに減っていく。 かつては、このような考えが定説でした。しかし、科学が進歩し、脳神経も再生することがわかってきました。 そして、運動が脳神経再生を促進することがわかってきたのです。
そのメカニズムとして、運動によってBrain Derived Neurotrophic Factor (BDNF):脳由来神経栄養因子といわれるホルモンが増えることがわかっています。
BDNFは脳神経を再生し、脳の成長を促します。
脳の中に海馬と呼ばれる部分があります。海馬は記憶に関連した重要な部位です。
60歳から80歳の高齢者に、1回30分から45分、週3回のウォーキングを1年間やってもらったところ、海馬が大きくなったという報告があります。
http://goo.gl/OfwEUb
認知機能に関しては、前頭前野といって、大脳の前側の部分が重要だと言われていますが、こちらも体力レベルが高い人の方が大きい傾向にあるそうです。
・動物実験では、運動によってアルツハイマーの進行も遅らせることができたそうです。
・Bone-morphogenetic protein (BMP) :骨形成タンパク質と呼ばれる物質は、神経の再生を遅らせる作用をします。しかし、運動によってBMPの産生が抑えられることがわかっています。
このように、運動は、認知症に対する非薬物治療と言えます。
年をとってから、あわてて取り組むのではなく、なるべく若いうちから予防に努める方がベターです。
それによって脳が活性化し、集中力が高まります。
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