時代とともに最善は変化する
計測できるものは改善できると言いますが、
数値化して改善を繰り返す事で、物事のレベルは向上していきます。
たとえば、フルマラソン。
ついに今年はケニアのキプチョゲ選手が2時間2分の壁を切る、
2時間1分39秒というタイムを出しました。
(ウィキペディアに飛びます)
フルマラソンで2時間を切るなどと言うのは想像できなかったのですが、
近い将来2時間を切る選手が現れそうです。
これはまさに、「計測できるものは改善できる」の好例と言えます。
高校野球のピッチャーも同様です。スピードガンの登場によって球速が
「見える化」できるようになりました。その後、明らかに高校球児の球速は上がっています。
ただ、成長途上にある高校球児は、やたらと速い球を投げればいいというものでもないので、
このあたりは賛否両論があります。
さて、話がマラソンに戻りますが、マラソンのタイムが向上しているのには、
技術の進歩も大きく関係しています。
特に走り方やマラソンシューズの変化が大きく影響しています。
私がマラソンを始めた10年前には、市民ランナーの走り方はカカト着地が良いか、
フラットに着地するのが良いかといった事が議論されていました。
しかし、今ではカカト着地は膝や腰に負担がくるので良くないとされ、
つま先寄りに着地するフォアフット着地が良いというのが定説になっています。
実際、アフリカなどのトップランナーは皆フォアフット、つまり
つま先寄りに着地しています。
つま先寄りに着地するためには、カカトが分厚いランニングシューズは適していません。
ですから、トップランナーのシューズは軽量でクッション性が良く、
なおかつ靴底の薄いものが定番でした。
ところが、この常識が、数年の間に一気に覆されました。
今はなんと厚底のシューズが主流になっているのです。
今年世界新記録を出したキプチョゲ選手も、日本新記録を出した大迫傑選手も、
NIKEの厚底シューズを履いています。
https://www.nike.com/jp/ja_jp/c/running/vaporfly
(NIKEの公式サイトに飛びます)
これは従来の常識に反するものですが、世界記録という結果が出ているのですから
疑いようがありません。
しかも、靴底のカカト寄りが分厚いのでカカトから着地しているのかと思いきや、
大迫選手のランニングフォームをスローで見ると、しっかりつま先寄りに
着地しています。
https://www.youtube.com/watch?v=RrNQ4odyFGE
(ユーチューブに飛びます)
つま先寄りに着地し、しかも厚底のクッションを活かして加速しているわけです。
今や、このNIKEの厚底シューズは大ブームになっています。
私もとりあえず試してみようと思っています。
このように最善だと思っているものは、時代と共に変化していきます。
今、自分が常識だと思っている事が100%正しいとは限りません。
しかも、それが100%正しいと証明する事は、科学的にはほぼ不可能です。
ですから、いい意味で常に常識を疑ってみる必要がありますし、
もっと最善のものがないか、常に追い求める必要があります。
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