初めてマラソンで20キロ走った時を思い出してみると、
最後まで走れるかどうか、とても不安でした。
しかも、脚は疲れ切って、ヘロヘロでした。
ところが、一度20キロを走り切ってしまうと、
次に20キロ走る時は、案外楽に走れます。
「超回復理論」というものをご存知でしょうか。
筋トレなどで、
筋肉に強い負荷をかけると、
筋肉は、ダメージを受けますが、
数日すると、それが回復して、
以前よりも強く太くなるという理論です。
マラソンの場合にも、
ある程度強いストレスをかけることで、
筋力や心肺機能がアップして、
より高いレベルに到達できるものと考えられます。
ただし、ここではメンタル面の影響も重要です。
最初に20キロ走る時は、未知の世界です。
それが、一度走れてしまうと、
「なあんだ、何とかなるじゃないか」と思えるので、
次回からは楽に走れるようになります。
それと、もう一点、
「これはあくまで、
フルマラソン完走のための通過点である。
これを乗り越えることで、
フルマラソンも走れるようになるんだ!」
という認識です。
もし、これが、フルマラソンへ向けた練習ではなく、
体罰だったらどうでしょう。
「会社に遅刻したら、皇居4周(約20キロ)!」
なんて言われたら、同じ距離でも、
単なるストレスにしかなりません。
おそらく、2度めに走る時も、
ただのストレスとしか感じられず、
苦しいだけでしょう。
実は、このような認識の違いによって、
ストレスが敵にも味方にもなるということがわかってきました。
アメリカで行われた、大規模な調査によると、
多大なストレスを受けていて、
かつ、「ストレスは健康に悪い」と思っている人は、
そうでない人に比べて、
8年後の死亡率が43%も高かったのです。
TEDより
ここで注目すべきは、同じようにストレスを受けていても、
「ストレスを悪いものと思っていない」グループは、
ストレスを受けていない人と比べても、
一番死亡率が低かったということです。
つまり、この研究から推測されるのは、
同じストレスでも、
捉え方次第で、
私たちの脳や体に対する反応が違う!
ということなのです。
私の友人で落語家の立川談慶師匠は、
著書の中で、この現象のことを
「無茶振り理論」
と呼んでいます。
無茶振り理論とは、無茶ぶり、
つまりストレスを耐えて乗り切ると、
人間的に成長できるというものです。
この「無茶振り理論」が科学的にも正しいことが、
証明されたと言えます。
ご興味のある方は、ぜひご一読ください。
http://goo.gl/kIaIJM
http://goo.gl/PTCvZz
http://goo.gl/AoGnkb
このように、マインドセット(考え方)を意図的に変えることを、
マインドセット・インターベンションと言います。
インターベンションとは、介入という意味です。
脳タイプ別フローメソッドもある意味では、
マインドセット・インターベンションと言えますが、
ストレスで悩む人が多い現代では、
このような取り組みがますます重要になってくることでしょう。
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