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日本人は被爆し過ぎ?

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日本人は被爆し過ぎ?

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https://youtu.be/YTdPrkHERTw

 

前回の記事に続き、

医療の裏事情のようなお話です。

 

日本は諸外国に比べ、

CT検査が非常に多いです。

 

100万人あたりのCT台数を見ても、

日本は圧倒的に多いというデータがあります。

 

ちなみにCTというのは

Computed tomography の略です。

 

これは何かと言うと、X線

いわゆるレントゲンをいろいろな方向から当てて

撮影するものです。

それを、コンピュータを使って、

平面画像として処理するものです

 

最近は、技術が進歩して、立体画像も

作れるようになっています。

 

普通のレントゲンは1、2枚撮るだけですが、

それに比べれば、CTは

放射線を浴びる量は圧倒的に増えます。

 

ところが、このCT検査を

複数回受ける患者さんがいるのです。

 

以前、東大病院でCT検査を受けた患者さんが、

あまり日にちも経ってないうちに、

近所の病院でまた同じ検査を受けました。

 

状態が変わったわけではないので、

電話一本もらえば、検査結果を共有できたのです。

それにも関わらず、その患者さんは

同じ検査を二度受けることになったのです。

 

これは医療費も無駄ですが、

二度被爆することになります。

これがより大きな問題です。

 

では、なぜこのように検査が増えるかと言うと、

医療現場にも「右へならえ」で

同じことをやりたがる傾向があるからです。

 

CT検査や新しい治療など、

他の病院が取り入れていることは

「うちの病院もやらなくては!」と、

こぞって取り入れる傾向があります。

 

もう1つはお金の問題です。

CT、エコー検査などは検査の機械を購入して、

スタッフを配置します。

 

機械の購入費スタッフの人件費がかかります。

これは固定費ですが、ほぼ一定です。

つまり、検査をやればやるほど

病院は儲かるということになります。

 

ですから、どうしても余分な検査が増えがちです。

 

実際に、日本人が医療現場で浴びる

放射線の量は、圧倒的に多いというデータがあります。

 

このあたりも医療に無駄が多いという

ひとつの現れと言えます。

 

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