人生の第２ハーフをパス回しで終わらせないためには？
昨日のW杯。２対０になった時点では、「もしかしたら？」と思いましたが
最後は残念な結果でしたね。予選リーグ最終戦でのラスト10分間のパス回しが
議論になりましたが、あのお陰で決勝に進出することができ、
ここまで善戦できたのですから、それなりに評価されてもよいのではないでしょうか？
さて、、、今日のテーマは「人生の第２ハーフをパス回しで終わらせないためには？」です。
先日、定年前後の「やってはいけない」という本を読みました。
近々定年を迎える人や既に定年を迎えた人にとって、
定年後をどのように生きていくかは、切実な問題ではないでしょうか？
この本の著者 郡山史郎氏は、人材紹介のプロとして、これまでに
３０００人以上の転職、再就職をサポートしてきたそうです。
その経験に基づいてこの本は書かれています。
で、読んでみると、、、とても面白い内容でした。面白いというのは、
私の考えとは真逆の意見が多いのでツッコミどころ満載という意味です（笑）
たとえば、著者がギャンブルなどせずに、働くことを推奨している項があります。
そんな人には私は「暇があるなら、仕事をしなさい」といいたい。
そもそも人間は、生涯を通じて働くために生きている。
このときの「働く」は、「高収入を得る」とか「成功する」という意味ではない。
第２ハーフの働くことの意義とはそれとは別にある。
ヒトは、自分が誰かの役に立っていると思うことで幸せを感じられる生き物だ。
幸せになると精神的にポジティブになれる。規則正しい生活を心がけるから、
肉体的にも健康にいい。確かにギャンブルは刺激的かもしれないが、
働くことで得られるのはそれ以上の喜びや充実感だ。人生は
第２ハーフになってはじめて、待遇や金額よりも、やりがいや生きがいを基準にした
働き方ができるようになる。ギャンブルなどという無駄な遊びに貴重なお金と時間を
費やしている暇はないのである。
引用文の中で、第２ハーフという言葉が出てきますが、
著者は、人生をサッカーになぞらえて、
定年までを第１ハーフ、定年後を第２ハーフと表現しています。
ということは、定年後の「働く」は、
「高収入を得る」とか「成功する」ではない、、、
そして、待遇や金額よりも、やりがいや生きがいを
基準にした働き方が重要、、、ということになります。
これは、本当に正しいのでしょうか？
少なくとも、私が普段提唱していることとは１８０度異なります。
お金というのは、何らかの価値を提供し、その対価としてもらうものです。
やりがいや生きがいがあるのに、見返りが少ないのはどういうことなのでしょうか？
つまるところ、サラリーマンが定年後に自分の真の価値を見出せず、
誰でもできる仕事にしか就けないため、収入が低くなってしまう、
それを言い換えているとしか思えません。
高収入は期待せず、生活を切り詰め、つつましやかに第２ハーフを終える。
これはまるで、サムライジャパンの予選リーグでの
「１０分間のパス回し」にそっくりですね。
しかし、サムライジャパンは、決勝トーナメント進出のために
パス回しをしたのですが、この第２ハーフは天国に行くまでの
時間稼ぎのパス回しです。
これはちょっと虚しくはないでしょうか？
このように後半生の生き方を規定する必要はないと思います。
定年後だからといって、高収入を目指しても構わないし、
何かで成功しようとしてもいいではないですか。
それに、本当に生きがいややりがいのある仕事が見つかったのなら、
早目に第１ハーフを切り上げて、第２ハーフに移ってもよいでしょう。
私の場合、既に人生の第２ハーフに入っていますが（笑）
第２ハーフの方が充実していますし、収入も年々アップしています。
人生の最期までパス回しをするつもりもありません（笑）
そういう人生が理想的ですよね？
そのような人生を送るためには、人生を長期的な視点で捉え、
長期的な計画を立て、それを着実に遂行していく必要があります。
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