ダイエットや東大受験も、集中力と潜在意識の書き換えが必要?
人間は、苦痛よりも快楽を求める生き物です。
たとえば、ダイエットをしようとしていても、
ついつい甘い物を食べてしまったり、夜中にラーメンを食べてしまうなど、
快楽に走ってしまった経験があるのではないでしょうか?
ところが、その一方で、こうした快楽の誘惑に負けず、
ダイエットを継続する人もいます。
その違いとはなんでしょうか?
19世紀のイギリスの哲学者 ジョーン・スチュアート・ミルは、
人は2つの快楽が目の前にある時、「質」の高い方を選ぶ
と言っています。ミルは、「功利主義論」の中で次のように述べています。
「高級な快と低級な快」をどちらも知り、どちらも感じられ、
享受できる人々が、自分の持っている高級な能力を使うような
生活態=(高級な快)をきっぱり選び取ることは疑いようのない事実である。
動物の快楽をたっぷり与えられる約束がされたからといって、
何等かの下等動物に変わることに同意する人はまずいないだろう。
なぜ、人間は、高級な快楽、レベルの高い快楽を選ぼうとするのか?
その理由として、ミルは次のように述べています。
自分は高い快楽を知っているという「尊厳」、つまりプライドがあるからだ。
これは、いったどういう意味でしょうか?
たとえば、アスリートならば、ダイエットをして、
自分の体を引き締めることによってより高いパフォーマンスを
発揮することができます。
その高いレベルの快楽を得るために、低いレベルの快楽、
すなわち目の前の甘い物やラーメンを我慢することができるわけです。
このような原則は、受験勉強にも当てはまります。
近々リリースする英語セミナー音源の中で、
英語の全国模試で4位をとった三浦くんは次のように語っています。
「どんなに疲れていても、どんなに眠くても、
寝る前30分の○○を欠かしませんでした」
これに対して、参加者から
「寝オチしてしまったことはないんですか?」
「私には、とっても無理だなぁ」といった
コメントがありました。寝オチしませんでしか?という質問に対して、
三浦くんはきっぱりと「ありません!」と答えていました。
彼の中では、高いレベルの快楽、すなわち全国模試で
トップクラスの成績を獲るとか、東大理三に合格するという目標が
リアルにイメージできていたので、それに向かって進むことできたのでしょう。
このように高いレベルを目指す人と、そうでない人の違いを、
19世紀の哲学者は尊厳の違いと語ったのです。
最近の言葉で言えば、これはセルフイメージの違いともいえるでしょう。
高いレベルを目指している人は小さな誘惑に負けずに、
突き進んでいくことができるのです。
このような、高みを目指し、そこに到達した人と
そうでない人の違いを知ることで、
どうすれば高い目標を達成できるのかが見えてきます。
数日来、ご紹介してきた「東大理三 最高峰の英語」
セミナー音源ですが、いよいよ正式リリース日も近づいてきました。
楽しみにお待ちください。