先日、踵(かかと)着地は膝に悪いという話を書いたところ、
たいへん多くの反響をいただきました。
まだ読まれていない方は、こちらをご覧ください。
http://goo.gl/AaEZnh
人間というのは、自分が普段やっていることは、
当たり前だと思ってしまいます。
私の場合、1年以上前から、「つま先着地歩行」を
実践してきたので、
自分の中では既に「当たり前」のことになっていました。
ですから、みんな知っているものという錯覚があったようです(笑)。
しかし、世間の常識はまだまだ違っていて、
今回の大反響になったわけです。
理論的に考えたら、絶対正しいのですが、
常識にとらわれている人は、
自分の常識と違うことを受け入れられない、、、、。
まあ、これは世の常ですね(^^)
私の場合、常に世間の常識と戦ってきたので(笑)。
さて、改めてつま先着地の有用性を検証してみましょう。
検証1
まず、動物界を見渡してみましょう。
せっかく生まれつき持っている関節を使わずに走ったり、
歩いたりしている動物がいるでしょうか?
答え ゼロ (ただし人間は???)
検証2
文献を調べてみると、日本人の歩き方が変わったのは、
http://web.sugiyama-u.ac.jp/~yamane/kenkyu/2007/aruki07.pdf
それまでの日本人の歩き方は、
すり足や、つま先着地だったようです。
足半(あしなか)といって、つま先側の半分しかない草履もあったそうです。
http://blog.heiwaslipper.com/2014/06/blog-post_6971.html
ランニングに関しては、
つま先着地の方が膝に対する衝撃が少ないことは、
実証されていますが、
ウォーキングに関するデータは少ないようです。
おそらく、
欧米式の歩行が、もともと踵着地なので、
それが常識とされているためかもしれません。
ランニングの場合は、衝撃が大きいので、
いろいろ研究が進んできているのでしょう。
ただし、理屈は一緒なので、
ウォーキングの場合も、踵着地の方が、
膝に対する衝撃が強くなることは間違いありません。
検証3
高齢者がどんどん増えている日本で、
なぜ、つま先着地が必要か?
軽度前傾・つま先着地歩行を図示すると、
このようになります。
実際には、前傾といってもほんのわずかなので、見た目にはわからない程度です。
理論上、前脚の膝は少し屈曲といって、曲がることになります。
それを支えるためには、大腿四頭筋といって、
太ももの前側の筋肉を使う必要があります。
実は、この筋肉が、体を支えるためには、
とても重要なのです。
年齢とともに筋肉量は低下します。
そして、転倒しやすくなります。
特に筋肉量が低下するのは、
実は、
この、太ももの前側なのです!!
下は、健康な若者の太ももの筋肉です。
図の上方が、太ももの前側になります。
そして、こちらが高齢者の太ももです。
前側の筋肉がげっそり落ちているのが、
よくわかりますね。
踵着地が楽なのは、
衝撃が膝や腰に直接伝わるので、
太ももで踏ん張らなくても、
大殿筋といってお尻の筋肉などで踏ん張ることができるわけです。
そうすると、
太ももの筋肉が弱ったお年寄りでも、
何とか歩けるのです。
しかし、それを続けていても、
太ももの筋肉は弱る一方ですから、
改善には繋がりません。
改善するためには、
歩き方を修正すること、
そして、加圧トレーニングで太ももの筋肉をつけることです。
最後は結局加圧トレーニングに行き着きますが(笑)、
もし、もっと良い方法をご存じの方がいたら、
教えていただきたいと思います。
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