昨日に続き、
翻訳本「最後までやりきる力」の
内容を解説したいと思います。
決意は真剣に取り扱ったときにだけ効果を発揮する。
これはどういうことでしょうか?
決意しても、
それだけでは、行動に結びつかない。
どうやって決意を行動に結びつけるか?
そのための、
重要なポイントとして著者らは、
目的を常に意識する
ことを挙げています。
目的を意識するためには、
「見える化」が重要ですが、
本書でも、ホワイトボードに記入する方法や、
モーチベーダーという
ユニークな道具を使う方法などが紹介されています。
次に、
決意に力を与えるための
テクニックがいくつか紹介されていますが、
これらに共通するキーワードはステップです。
我々人間は、
面倒くさいことはやりたがらない生きものです。
それほど時間のかからない作業でも、
手順、つまりステップが多いと
面倒くさく感じてしまうのです。
したがって、
やらなければいけないことは、
心理的ハードルを下げるために、
なるべくステップを減らす。
逆に、ついついやってしまうけれど、
本当はやるべきでないことは、
ステップをわざと増やして、面倒くさくする。
これによって、
心理的ハードルが高くなるため、
行動を改善できるのです。
私が、拙著で取り上げた手法を「ワンステップ・メソッド」と命名したのも、
目の前の一歩だけに集中すれば、
面倒くさいと感じることもなく、
集中力を高めることができる
という理論に基づいたものです。
次に、自分を追い込むテクニック。
これらに共通するものはマインドです。
やや抽象的な表現ですが、
何かを成し遂げるためには、
やはりマインドが重要なのです。
たとえば、
「長年英会話の勉強をしていますが、全然身につきません」
といった相談を受けることがよくあります。
このような人は、
必死で英語を習得しようというマインドが欠けています。
もし、外国に一人で留学して、
周りに日本語を話せる人が誰もいなかったら、
何とかして必死に英語で話すはずです。
そのような必死さ、
つまりマインドが足りないために習得がおぼつかない。
そんな場合は、本書でも書かれているように、
環境の力を上手く活用する手があります。
たとえば、
日本語が全く話せない英会話教師との
マンツーマンレッスンを
週1回必ずするといった具合です。
9章では、助けを買うとう話をしているが、
自分一人ではやりとげられない場合に、
他人の助けを借りたり、
仕事の一部を他人に任せるのは
有効なテクニックです。
数ある作業の中で、
自分がやるべきこと、
自分にしかできないことを見極め、
それ以外の人に任せられることは、
他人に委ねる。
こうした取捨選択をすることによって、
「やりきる力」は確実に向上します。
近々刊行される、拙著の改訂版の中では、
セレクト集中という名前で、
この技術を紹介しています。
そして、最終章では、
最後までやり切るための様々なテクニックや
具体例を紹介しています。
ここでのキーワードは工夫です。
何かを成し遂げる課程で、
全てのことが順調にいくことはあり得ません。
みな、何かしらの壁にぶち当たります。
その時には、軌道修正が必要になるのです。
そこでは、あの手この手で工夫をして、
最後まで進んでいくしかないのです。
よく、
「努力しているのに上手くいかない」
と嘆く人がいますが、
このような人に足りないのが工夫なのです。
本書では、そのことを
練習すれば物事を最後までやりきることが上手になるが、
決意 が自動的に実行に移されることは期待できない。
決意を実行に移す には、
クリエイティブな戦略をいつも意識的に駆使する必要がある。
と述べています。
私の書籍では、この手法を「一人戦略会議」という名前で
解説しています。
最後までやりきり、
目標を達成するのに役立つ強力な手法です。
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