あなたが資格試験の勉強をしているとしましょう。
同じ内容の学習を
3回繰り返さなければならないとします。
所要時間は6時間。
一日にまとめてやるのが良いか、
それとも3回もしくは、
もっと多くの回数に分けたほうが良いか。
心理学の様々な検証によると、
ひとまとめに学習するよりも、
分散させた方が良いということがわけっており、
これを「分散効果」と呼んでいます。
従って、今の質問の答えは後者ということになります。
なぜ分散させたほうが良いのか、
幾つかの理由があります。
一つには、
長時間連続して作業することで疲労がたまり、
注意力が低下する可能性があります。
また、同じ内容を繰り返していると、
上辺だけを漫然と繰り返す可能性があります。
これはなぜかというと、
人間の脳には短期記憶とと言って、
短時間だけ記憶する働きと、
長期記憶と言って
長期間記憶する働きが、
言わば別個に存在しています。
ちなにみ短期記憶を担っているのは海馬というところで、
長期記憶は大脳皮質です。
コンピューターで言えば、
メモリーとハードディスクのようなものです。
つまり、
同じ日に繰り返し学習するということは、
長期記憶を使わず、
短期記憶を使っていることになります。
しかし、
我々が強固な回路を作りたいのは長期記憶の方なので、
メモリーすなわち短期記憶だけを使っても、
ハードディスクすなわち大脳皮質に
保存されない可能性があるわけです。
つまり、
再起動したら、消えてしまう可能性があるのです。
一度長期記憶に入ったものを強固にするための、
分散の方法としては、一つは、
学習する日を分散させるという方法があります。
もう一つの方法は、
刺激を分散させるという方法です。
読むだけでなく、書いたり、聞いたりすることで、
様々角度から刺激を加えることができます。
こうして、徐々に記憶が定着していくわけです。
みなさんも、ぜひ、
この「分散する」という技術を活用してみてください。
長期記憶の脳の回路を強固にするために、
必要なメソッドを網羅しています。
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