アブラを摂っても太らない!?
最近見かけたダイエットの本に、
糖質を制限して脂質、つまり
アブラを積極的に摂ると痩せる
と書かれていました。
実際に、その本の著者は
短期間で10キロ以上の減量に
成功したそうです。
では、本当にアブラを摂っても痩せるのか、
いくら摂っても大丈夫なのかを
考えていきましょう。
まず、一口にアブラと言っても、
いろいろな種類があります。
わかりやすく言うと、
太りやすいアブラと太りにくいアブラがあります。
上の図は、ざっくりした分類ですが、
常温で固体のアブラ、肉についているアブラなどは
太りやすく、健康にも良くないと言われています。
逆に、常温で液体のアブラは、
エネルギーとして消費されやすく、
太りにくいアブラと言われています。
では、太りにくいアブラなら
たくさん摂ってもいいのかと言うと、
そうでもありません。
なぜかと言うと、アブラは
カロリーが高いからです。
同じ1gあたりのカロリーが
糖質やタンパク質に比べて高いのです。
糖質やタンパク質のカロリーが
1gあたり4kcalなのに比べて、
アブラ(脂質)は9kcalもあります。
同じ重さでも、カロリーが
倍以上あることになります。
アブラは摂りすぎてしまう可能性があります。
摂りすぎるとどうなるかと言うと、
本来エネルギーとして使われるべきだったものが、
脂肪細胞として体内に蓄えられることになります。
これは糖質についても同じことが言えます。
本来エネルギーとして使われるべきものが
余ってしまうと、最終的に脂肪細胞になって
体内に蓄積されてしまうのです。
ですから、やはり摂りすぎには注意する
必要があります。
では、アブラは悪者かと言うと、
必ずしもそうではありません。
三大栄養素というものがあります。
糖質、脂質、タンパク質の3つを表しています。
これは、私たちの体に
なくてはならない栄養素です。
では、この脂質、アブラは
どのような役目をするのでしょうか。
脂質は、私たちの体内にある
細胞の膜を作っています。
膜のもとになるので、
アブラが全くないと、私たちの体は、
いろいろな不具合が起こります。
このように、脂質は、
大事な栄養素であり、エネルギー源です。
ただ、カロリーが高いので、
注意する必要があります。
では、アブラは、
どのぐらいが適量なのでしょうか?
成人男性で1日に53〜93g、
成人女性で1日に44〜48g
と言われています。
つまり、体重1kg当たり
1g〜1.5gを摂るのが目安になります。
しかし、普段私たちが食べている
身近な食品には、
かなりアブラが含まれています。
サーロインステーキであれば、
ステーキ200gの中に、 アブラが、
なんと、47.5gも含まれています。
しかも、 動物性のアブラは
体にあまり良くないと言われています。
また、お菓子やマーガリンなどに
含まれているアブラは、
人工のアブラが多いです。
今回は、あえて解説しませんが
これらも健康に良くありません。
気づかないうちに
摂りすぎている可能性もあるので、
気をつける必要があります。
必要なアブラが足りないと、
体に不調をきたします。
内臓の機能低下、肌荒れ、
乾燥肌、血管の劣化、体力が低下して
疲れやすくなるなどの害が生じます。
メンタル面にも大きな影響があります。
気分が落ち込んだり、
鬱になったりといった症状が出てきます。
アブラは、私たちの体に
必要なものです。
ただ、体に良くないアブラを
摂りすぎている可能性もあります。
そのような悪いアブラは
なるべく控えて、 良いアブラを
摂るようにしましょう。
良いアブラについては、
今回は詳しく解説しませんが、
魚に含まれているアブラとか、
オリーブオイルなど液体のアブラです。
そういったアブラは
健康に良いと言われています。
なるべくそういうアブラを摂り、
悪いアブラは極力控えることが望ましいです。
今回は、
「眠れなくなるほど面白い脂質の話」
という本を参考にしました。
ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
よろしければ、動画も
ぜひご覧ください。
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