そのサプリ、本当に効くの？
世の中には、サプリメントや
健康食品が氾濫しています。
私も、時々テレビで
健康器具や健康食品を紹介する
番組を観ることがあります。
それを買おうとして観るわけではなく、
どんなセールスの仕方をしているのかを
勉強するために観ています。
「あるサプリを飲むと、それまで
膝が痛くて歩けなかった老人が、
歩けるようになりました！」
などといった商品が販売されています。
しかし、そのテレビの画面をよく見ると、
必ず注釈がついていて、
「※個人の感想です」と書かれています。
最近のテレビの画面は大きいので、
アピールしたいところは
大きな文字で強調されていますが、
「個人の感想です」は、見えないような
小さな字で書かれているので、
見落とす人も多いと思います。
しかし、画面には必ず
こういった文言が入っています。
つまり、このサプリが
本当に効果があるかどうかを
保証するものではないということです。
では、こういった商品の
何が問題なのでしょうか。
問題点は２つあります。
まず１つは何かと言うと、
論理が飛躍しているということです。
もう１つは、
科学的根拠に乏しいということです。
この２つについて考えてみましょう。
１つめの問題点、論理の飛躍について、
たとえば、
「膝の痛みにコンドロイチン！」
といった商品を、皆さんも
見たり聞いたりしたことが
あるのではないでしょうか。
コンドロイチンというのは、
膝の軟骨成分の一種。
↓
膝の痛みの原因は、
この軟骨がすり減ること！
↓
だから、膝にはコンドロイチン！
このような内容です。
実際こういった商品があるかは知りませんが（笑）、
私がどこかで見たような内容を元にしています。
一見、もっともらしい説明ですが、
疑問が湧いてきます。
まず１つは、軟骨がすり減ったら
膝は痛むのかということです。
膝の痛みといっても原因はさまざまです。
仮に、軟骨が減ることで
本当に膝が痛むのだとしても、
他の原因で膝が痛む人もたくさんいるわけです。
それら全てに
コンドロイチンが効くのかは疑問です。
そして一番の問題は、コンドロイチンが、
どういったメカニズムで効くのか、
その説明が、全くされていません。
こういったところに、
論理の飛躍があります。
ですから、コンドロイチンが
本当に効果があるのかは
何とも言えません。
では、効果があることを
科学的に示すためには、
どうすればいいでしょうか。
そのためには、本物のサプリと
偽物のサプリを使って比較する必要があります。
偽物のことは、プラセボと言います。
なぜ、このプラセボと本物を使う
必要があるのかと言うと、
プラセボを使っても、
効果を実感する人が必ずいるからです。
それは、薬でも同様です。
偽物の薬でも効いて、
「痛みが良くなった」
と言う人が必ずいます。
ひどい薬になると、プラセボと
本物の薬の比較結果に、
あまり差がないこともあります。
このように、プラセボ効果といって
何の効果もないはずなのに
効くことがあるので、
本物と比べる必要があるのです。
ですから、本物のサプリを摂る人と、
プラセボを摂る人２つのグループを作ります。
そして、効果に違いがあるかを
比べていきます。
プラセボを飲んだ人よりも、
本物を飲んだ人の方が明らかに改善すれば、
そのサプリメントは本当に効く
ということになります。
こういった科学的なデータがないなら、
調査研究をしていないのか、
本当は効果がないかのどちらかになります。
こういったところが、
本当に効くサプリかどうかを
見きわめるポイントになります。
それを十分に考慮した上で、
サプリメントや健康食品を
摂るかどうかを判断するのが
いいでしょう。
先程、コンドロイチンの話を書きましたが、
膝の痛みを改善したいのであれば、
筋力をつける必要があります。
膝が痛いと、どうしても
そこをかばってしまうので、
悪い方の膝の周辺の筋肉が、
どんどん弱ってしまいます。
筋肉をつけないと良くならないので、
やはりサプリメントよりも、
加圧トレーニングの方がオススメです。
興味のある人は試してみてください。
よろしければ、動画も
ぜひご覧ください。
↓ ↓ ↓
