東大合格は成功体験ではない! |
東大理三とか東大医学部と言うと、一般の人からは天才とか宇宙人と言われたりしますが、
私自身は東大に合格したこと自体は、成功体験とは思っていません。
東大という学歴をあえて表に出しているのは、ビジネスのブランティング上、
やむを得ず、使っています。本当は別に自慢するつもりなど全くないのです。
では私にとっての初めての大きな成功体験は何かと言うと、
それは大学時代、弱かった野球部を立て直して強くしたことです。
私が野球部に入った頃は、関東のリーグ戦でも最下位リーグで低迷していました。
しかし、私は、「せっかくやるのなら、何とかしてこの野球部を強くしたい!」
と強く思っていました。
私がそのように思うようになったのにもきっかけがあります。それは私の
2学年上の小林先輩という方が、すごく一生懸命野球に取り組んでいたからです。
私が入部した頃は、練習に行っても、私と小林先輩2人だけということが
よくありました。
そんな状況の中でも、私は
「これだけ一生懸命やっている先輩がいるなら、自分もそれに付いていこう。
頑張って野球部を強くしよう」
と思っていました。
やがて、後輩も増えて、徐々に野球部も強くなっていきました。
私は特別、後輩に何か指示をしたり、アドバイスをしたことはありませんでしたが、
自分が一生懸命やっている姿を見て、後輩たちも段々とやる気を出してくれたようです。
そして、私が6年生の春には、ずっと最下位の3部リーグにいた
関東医科リーグでも3部リーグで優勝し、2部リーグに昇格。
夏に開催された東日本医科学生大会では、十数年ぶりに1回戦を突破。
そして秋の関東医科リーグでは、2部リーグで全勝優勝し連続して1部リーグに昇格。
そして、私が卒業した2年後の東日本医科学生大会では、
準優勝するところまで登りつめました。
自分で言うのもなんですが、あの時自分が頑張っていなかったら
野球部はここまで強くならなかったと思います。
こうした成功体験が、医師になってからも
大きくプラスになったことは言うまでもありません。
勘のいい方はもうお分かりだと思いますが、この学生時代の経験を元に、
私は東大病院の心臓カテーテルチームの変革を行なったのです。
こちらは、野球と比べると圧倒的にハードルは高かったですが、
この学生時代の経験があったからこそ達成できたと思っています。
受験勉強のように、自分だけの努力とパフォーマンスで達成できるものに比べて、
このように組織を変えるということは、ずっと難しいことです。
それが達成できたということが、私にとっての貴重な成功体験になっているのです。
もしかすると、このような体験ができたから、大学合格が小さいものに
思えるようになったのかもしれません。
皆さんも、個人よりも組織、組織よりもさらに大きなコミュニティなどを
どのように変えるかという視点で今取り組んでいることを捉えると、
取り組み方が大きく変わるかもしれません。
参考になれば幸いです。
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