サンクコスト(埋没費用)とは?
せっかく、ここまでやったんだから、
もったいない!
せっかく、お金を払ったんだから
もったいない!
誰でも、
このような想いを抱いたことが
あると思います。
しかし、、、、、
この「もったいない」が、
逆効果になることがしばしばあるのです。
それはどういうことか?
ここでポイントとなるのは、
サンクコストという概念です。
自分の方向性を決め、
何に集中するかを決める上で
サンクコスト(sunk cost)という概念を
知っておく必要があります。
Sunkはsink(沈める)という動詞の
過去分詞形、
costは費用です。
日本語では
埋没費用と訳され、
「既に支払ってしまい、回収できない費用」
のことを指します。
例えば
チケット代1800円を払って
映画を観に行ったとします。
ところが期待していた内容と違い、
全然面白くなかったとしたら、
あなたはどうするでしょうか。
多くの人は、
「せっかくお金を払ったんだし」とか、
「せっかく途中まで観たのだから」
といった理由で、
最後まで映画を観ると思います。
しかし、
映画を途中で切り上げて、
他のことに時間を費やした方が
有益な結果が得られるかもしれないのです。
ここで何が問題かというと、
映画のチケット代1800円というサンクコスト、
失われたコストが
意思決定に影響を及ぼしているということです。
往々にして我々は、
過去に費やしたお金や時間を
「もったいない」とか、
「せっかくここまでやったんだから」
というふうに捉えがちです。
しかし、
本来は過去を基準に考えるのではなく、
未来すなわち目標を基準に考えるべきなのです。
これは費用だけでなく、
時間にも当てはまります。
ある男性が、
一人の女性と10年間交際していたとします。
女性から
「10年も付き合ってきたのだから、結婚して欲しい」
と言われた時にどう判断したら良いでしょうか。
この時も過去の10年ではなく、
未来を基準に考えるべきなのです。
結婚する目的というのは、
「パートナーと一緒に明るい家庭を築く」とか
「楽しい人生を送る」といったもののはずです。
もし、その女性のことが好きで、
一緒に目標を達成できると思えば
結婚すれば良いでしょうし、
そうでなければ結婚しないほうが良いのです。
このように、我々は、
サンクコスト、
すなわち失われたコストや時間にとらわれ過ぎて
判断を誤ることがしばしばあります。
そうならないように、
サンクコストという概念を頭に入れておき、
過去の投資をバッサリ切り捨てた方が良いのか、
それを活かした方が良いのかを
考えると良いでしょう。
この時のキーワードが、
「もったいない」と、
「せっかく」です。
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