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記憶のためのポイント(その2)「深く掘り下げる」

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記憶のためのポイント(その2)
「深く掘り下げる」

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前回、

エビングハウスの忘却曲線

の話をしました。

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これは、

エビングハウスという人が、

一度覚えた項目を、
どれだけの時間記憶できているか調べたものです。

この結果によると、

覚えてから1時間で、
半分以上忘れてしまい、
翌日には3分の1しか覚えていない
という、
衝撃的な結果でした。

しかし、

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繰り返し復習することで、
忘却を防ぎ、
記憶を定着する
ことを前回説明しました。

実は、

このエビングハウスの実験で、
被験者に何を覚えさせたかというと、

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「egf, dtp ,hyt」など、
意味のない3文字

のアルファベットの羅列なのです。

このような意味のないものを暗記するというのは、
最も効率が悪い作業です。

従って、

あれほど短時間で記憶が薄れてしまうわけです。 

このことから、
いくつかの教訓が得られます。

一つは、

実験結果を拡大解釈してはいけないということです。
ある薬がネズミに有効だったからと言って、
人間にも効くとは限りません。

実験の結果は、あくまで
同じ条件の時に同じような結果が期待できるのです。

しかしながら、

この実験から、
意味のない項目でも、
反復することは有効だということがわかります。

こうした反復の重要性は、
すでに1,800年代から言われていました。

しかし、反復の「数」だけでなく、
「質」を重視する考えが、
1970年代から注目されるようになってきました。

人は新しいことを学んだ時に、
何らかの認識をし、
何らかの情報処理を無意識のうちに行います。

その質が重要であるという考えです。

そのやり方の一つが、
「深く掘り下げる」という方法です。

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例えば、

英単語の学習で

「raise」

という単語を学習したとしましょう。

日本語の意味は「持ち上げる」ですが、

類似した単語で

「lift」という言葉も

日本語に直すと「持ち上げる」となります。

しかし、

両者のニュアンスは実際には異なるため、
使われる場面も違ってきます。

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それを上辺だけで「raise=持ち上げる」
と繰り返し唱えただけでは、
実際に使えるようにはならないわけです。

 

 

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そこで、

もっと深く掘り下げて、
語源を調べたり、
類義語のliftとの違いを調べたり、
例文を読んだりすることで、
徐々に違いが見えてきます。

このようにして、
深く掘り下げることで、
理解を深め、
結果として記憶を定着することができる、

すなわち「脳内回路」を強固にできるわけです。

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反復は重要ですが、
単なる丸暗記ではなく、
深く掘り下げる
という工夫をしてみましょう。

 

 

「繰り返す」「深く掘り下げる」

天才脳になるためには、

まだまだ隠れたメソッドが存在します。

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