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負の連鎖を断ち切るためにはどうしたら良いか?

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先日、平成史上最悪と言われる凄惨な事件が起きました。

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思い起こすと、数ヶ月前にも、

老人ホームの入居者が、

職員によって殺害されるという事件がありました。

そして、
何か事件が起きるたびに、

未然に防ぐことはできなかったか?

といった話が必ず出ます。

今回の事件でも、犯人が、

衆議院議長あてに、殺人をほのめかす手紙を出していたことから、

警察や施設は、何か対処できなかったのかという、

「結果論的」な話も出ています。

確かに、このような事件が一度起きたら、

二度と同じことが起きないように、

対策を検討するのは大事なことです。

しかし、それ以外にも、

こうした事件に多大な影響を及ぼしている要素がある
ことを御存知でしょうか?

それは何かというと、

メディアの影響です。

メディアが、このような殺人事件を報道すること自体が、

潜在的に殺人願望を抱いている人を、

殺人へと駆り立てている可能性があります。

自殺に関しては、
メディア報道と自殺率の関連が証明されています。

どういうことかというと、、、

社会学者のフィリップスらは、かつて、

メディアのお自殺に関する報道と、

その後の自殺率の増加について検証しました。

その結果、

1.自殺率は報道の後に上がり、その前には上がっていない。
2.自殺が大きく報道されればされるほど自殺率が上がる。
3.自殺の記事が手に入りやすい地域ほど自殺率が上がる。

といったことが、わかったのです。

この現象は、ウェルテル効果と呼ばれています。

「ウェルテル」とは、

ゲーテ著の『若きウェルテルの悩み』に由来します。

本作の主人公、ウェルテルは最終的に自殺をしますが、

これに影響された若者達が同じ方法で自殺したことから、

このように呼ばれています。

殺人報道と殺人との関連は、

自殺と違って、報道から実行までのスパンが長いため、

証明は困難ですが、

ネガティブな報道が

ネガティブな連鎖を引き起こしている可能性は否定出来ないでしょう。

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逆に、ポジティブな報道をすれば、

ポジティブな影響も出る可能性があるわけですが、

そのような報道はあまり見受けられませんね。

映画「スパイダーマン」の中で、

主人公の祖父が、

「大いなる力には大いなる責任が伴う」

という言葉を発しています。

メディアの力の大きさをよく認識した上で、

報道内容の取捨選択を慎重に行う必要がありますね。

 

 

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