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目先の利益に惑わされない

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東芝の1518億円にのぼる
利益の水増しという、

不正会計問題がマスコミを賑わせています。 

そして、責任をとって、
歴代の3人の社長が辞任するという、
前代未聞の事態に発展しました。

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なぜ、このような粉飾決算を行ってしまったのでしょうか。 

理由は簡単です。

目先の利益にこだわってしまった

ことによります。 

では、なぜ、そうまでして、
目先の利益にこだわってしまうのでしょう?

企業は毎年決算といって、
1年間でどのぐらい利益が出たかを
報告しなければなりません。

これがいつも黒字でないと、 
株主から評価してもらえません。 

評価が悪ければ、株価が下落して、
企業価値が下がってしまいます。

ですから、通知表のように、
毎年毎年良い成績を出さないといけないわけです。

しかし、毎年新しい製品を販売して、
売上がどんどん伸びるなどということは、
通常考えられません。

むしろ、長期的なビジョンで取り組んでいけば、
時には赤字になることもある
はずです。

しかし、それが許されないため、
とにかく毎年帳尻 を合わせようとするわけです。

その結果、このような事態に陥ってしまうのです。

余談ですが、私も一時期、
東芝のノートパソコンを使っていましたが、
使い勝手は全然良くありませんでした(笑)。

こういう企業体質だと、
製品の質が落ちるのもやむを得ないのでしょうか。

私が心臓カテーテル手術に携わっていた時も、
このように

「目先の利益にこだわってはいけない」

ということを経験的に感じていました。

治療に使える道具の数というのは、
医療保険上制限があります。

たとえば、治療に使うバルーンカテーテルという器具は、
通常2本までしか使えません。
それ以上使うと、医療保険でカバーされないのです。

どういうことかというと、
仮に10万円の器具を使った場合、
7割あるいはそれ以上の額が国から病院に支払われます。

しかし、保険の審査で過剰だと判断された場合は、
全く支払われないのです。

つまり、10万円全額を病院が
負担しなければならないのです。

ですから、皆、なるべく保険でカバーされる範囲で
おさめようと努力します。

しかし、

時には追加の処置が必要になることがあります。

そのような時に、
当事者であるドクターは迷うことになります。

ここで、目先の利益を追ってしまうと、 まずいわけです。
追加のバルーンは使わずに何とかしようなどと考えた時に限って

トラブルが起きやすい のです。

それもそのはずです。

それは、患者さんにとってベストな選択ではないのですから。

では、このような時にどうすればよいか? 

私は、

患者さんにとって何がベストか? 

という基準で考えるようにしました。 

そして、必要があれば、余分な器具も使いました。

では、追加した器具のお金は? 
とみな、心配します。

「別に、病院が払ってくれるんだし、 
あとで怒られたとしても大したことはない」
そう思うようにしました。

別に余分にコストがかかったとしても、
それで自分が死ぬわけではないし、
患者さんにはプラスになるわけですから、
ある意味開き直って、そう思えば良いのです。 

ただ、実際には保険を切られることは
めったになかったんですが(笑)。 

東芝も、同じように、 

消費者にとって何がベストか? 
長い目で見て何がベストか?
 

といった視点を持てれば、こんなことにはならなかったでしょう。 

しかし、あの田中社長の会見を聞いてると、
とてもそんな度量があるような人には見えませんね(笑)。 

みなさんいも、何か判断に迷ったときには、 
大きな視点、長期的な視点
ものごとを捉えるようにして見てください。

 

あなたの脳を鍛えることは、長期的な資産になります。

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