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医学部新設で医師不足は解消されるのか?

投稿日:

私の地元である千葉県の成田市に
医学部が新設されることが、
ほぼ確定したようです。 

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政府は、7月30日、
千葉県成田市での大学医学部新設
を認める方針を固めました。

医学部の新設を禁じている
文部科学省の省令を今秋にも改正し、

外国人教授などを多く受け入れる、
世界最高水準の国際医療拠点
を作る計画だそうです。 

同じく、

宮城県にも
医学部新設の話が進んでいます。

医師会などの強い反対はありますが、
この2箇所は、
医学部新設が実現する可能性が高いでしょう。 

問題は、
それによって医師不足が解消されるのかどうかです。 

結論から言うと、
今回の新設も医師不足解消にはつながらないでしょう。 

そもそも、
なぜ医師不足になったのか考えてみましょう。 

大学受験において、
どこに住んでいる生徒がレベルが高いかというと、
やはり、東京のような大都市圏です。 

進学校も多く、
塾や予備校も多いため、
受験に関する情報では、
地方より圧倒的に有利です。 

では、そういう生徒が医学部に行こうとした場合、
大都市だけで受け皿が足りるかというと、
そうでもないわけです。 

私学の場合、
学費が高いため、
国公立に限定して考えると、
たとえば、東京の場合、
東京大学、東京医科歯科大学に限定されてしまいます。 

これらの大学はいわゆる偏差値も高く、
定員も限られている
ため、
そこに入れない生徒は、
地方の医学部を受験することになります。 

その結果、地方の医学部に進学しても、
卒業後は東京に戻る
といったケースが多くなるのです。

この問題を解消するために、
地域枠といって、
地元出身者用の枠が設けられたわけですが、
それでも、根本的な解決にはなっていません。 

したがって、今回の医学部新設も、
よほど工夫をしない限り、
焼け石に水となってしまうでしょう。 

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とは言え、
これがマイナスになるわけではありません。

千葉県でも医師不足がひどいのは、
成田から遠方の銚子、九十九里、房総半島など
です。

こうした地域から、
志を持った若者が、
少しでも出て来てくれれば、
いろいろと物議を醸した医学部新設も
無駄にはならないと思います。

 

 

 

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