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1001番目の合格者 ~受験の後遺症を考える~

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掲載日 :2014年12月4日

受験で志望校に合格できなかったことが、トラウマとは言わないまでも、心の傷として残っている人も少なくないはずです。

合格か不合格か、その差は紙一重です。東大の場合、定員が決まっていますから、仮に1000人の定員のところで、1001番目の人は、どんな理由があろうと不合格になってしまいます。たとえ、1000番目の人との点差が1点だけだとしてもです。

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 わずか1点の差で、その後の人生が大きく変わってしまうのですから、とてもシビアな世界と言えます。

「なぜ自分は不合格になったのか?」「あの時、もっと頑張っていたら、、」このような想いをずっと抱き続け、受験の光景が夢にまで出てくる人もいます。

私の場合、一年浪人して東大に合格できましたが、実は高校受験では第一志望の高校に不合格になり、大学受験も現役の時は落ちています。もし、途中のどこかで諦めていたら、東大に入ることもできず、同じような想いを抱えていたことでしょう。

 志望校への夢が捨てきれず、しかもきちんとした戦略のもとに勉強を進めていけるなら、一年や二年浪人して頑張るのも悪くないと思います。実際、私の医学部の同級生には、36歳で東大理三に合格した人がいます。その人は、他の大学を卒業した後、11回東大にチャレンジし続け、ついに合格を勝ち取ったのです。

現役で合格した者は18歳ですから、入学時の年齢はダブルスコアですが、その後無事医者になって幸せな人生を送っています。

 この人の場合も、途中で諦めていたら、全く違う人生になったわけで、どの道を選ぶのが良いかというのは、一概には言えません。最終的には自分で決めるしかないのですが、一つだけ言えるのは、「目標に向かって進む努力」をせずに、浪人を続け、いたずらに時間だけ過ぎてしまうというのは、お勧めできないということです。

やるからには期限を決めて、それまでに絶対決着をつける覚悟で臨んで欲しいと思います。

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先日もある男性から相談を受けました。その方は、現在40歳で、現役の時に東大に不合格になったことをずっと悔やんでおり、できれば再受験をしたいという相談でした。

私は、その方にお会いして詳しく話を聞きました。  その方は、関西のある有名進学校の出身で、現役の時に東大を受験したのですが、不合格となり、第二志望の大学に進学しています。その後は、一部上場の企業に勤め、現在ではそれなりのポジションで働いています。

しかし、現役時代に東大に不合格になったことが、どうしても心に引っかかっており、すっきりしないと言います。親戚にも東大出身者が多く、職場でも東大出身者が数名いるため、彼らと接するたびに、自分の過去の記憶を呼び起こしてしまうのだそうです。

 そうした「心の傷」を完治させるためにも、もう一度東大を受験して合格したい。そのためには、準備が必要だが、今の仕事は忙しく、なかなか十分な時間がとれない。でも、いつか、できることなら東大を受験したい。そう話していました。

その方の話を聞いてわかったことは、その方は「東大合格という目標に向かって進む努力を十分にしていない」ということ、そして「東大合格の先にビジョンを持っていない」ということでした。

つまり、東大に合格して自分が何をやりたいのか、社会のためにどんな貢献ができるのかというビジョンなしで、ただ単に東大合格だけを目標にしていたのです。

私は、その方にこうアドバイスしました。

「もし、あなたが東大に合格できれば、長年の東大に対する想い、悩みを晴らせるかもしれない。でも、よく考えてみてください。東大の合格定員は決まっています。あなたが合格すれば、その分誰かが不合格になります。仮にそれが18歳の若者だとして、彼も20数年後にあなたのような想いを抱くかも知れません。それでも、あなたが東大に入らなければならない理由があるなら、ぜひ受けてください。その時は私も協力します。」

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