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脳の中の「計算回路」

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掲載日 :2014年8月29日

私たちが何かを考えたり、何かを思い出そうとする時、脳の中では何が起こっているでしょうか。脳神経を細かく分けていくと、図のようなシナプスという単位に行き着きます。このシナプスとシナプスの間の隙間をつなぐために、神経伝達物質というものが、やり取りされています。これによって、微弱な電気信号が神経の中を伝わっていきます。
 この電気信号の伝達効率、つまり電気信号が伝わるスピードは、シナプスの活動状態などによって変化します。これをシナプスの可塑性と呼んでいます。可塑性とは「変化しうる性質」のことを言います。すなわち、シナプスにおいては、電気刺激の伝わる速度が速くなったり、遅くなったりするということです。この可塑性が記憶や学習と深い関連があると考えられています。
 このように書くと、何だかややこしい話のように聞こえるでしょうか?通常、電気の流れというのは、必ず閉鎖した回路になっています。そうでないと、流れていった電気が、行き場がなくなって放出されてしまうからです。つまり、小学校の時にやった豆電球の回路と原理は同じです。何かを考えたり、思い出したりしているとき、脳の中では、ある特定の回路の中を電気がぐるぐると流れる、そんなイメージを想定してください。

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 従って、計算を速くできるという人は、脳の中の「計算回路」の中を電気が速く流れており、計算が遅い人は電気の流れが遅いわけです。何かを素早く思いだせる時は、やはり回路の流れがスムーズですが、なかなか思いだせない時というのは、回路の流れが遅かったり、回路の連結がスムーズでなく、途切れ途切れだったりするわけです。
 このような脳の仕組みを考えると、ご理解いただけると思いますが、記憶や学習を強化するためには、シナプスの伝達効率を上げる、すなわち脳の中の電気回路の伝達をスムーズにする必要があるのです。
 電気回路の流れをスムーズにするためには、頻回に電流を流してあげるのが一番です。つまり「同じ作業を繰り返す」ということが、単純ですが、極めて有効な方法なのです。


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